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URBS BUYERS Re;

URBS-URBAN RESEARCH BUYERS SELECT-という新たなECコンテンツサービスが今年の2016年3月にスタート。
アーバンリサーチの原点である「セレクト」に立ち返り、今、注目のインポートからドメスティックブランドまで、選りすぐりのアイテムをラインナップ。実店舗と連動しており、購入に至るまでのハードルの一つであった、サイトの情報だけではわからない商品の細かな疑問点を、LINEのようにチャットをして、スタッフがすぐさま疑問にお応えする接客サービスも導入されています。

サービスの紹介は別でご案内するとして、このサイトの特徴はなんと言っても、目利きのバイヤーが厳選し、バイイング力を結集し、取り揃えたブランドたち。
ここではブランドもさることながら、バイヤーとは何ぞや。はたまたバイヤーは日々どのように仕事し、何を意識しているのか、何に興味があるのかと云った、よりパーソナルな部分を掘り下げていきます。
バイヤーに焦点をあてることで、本人らが買い付けたブランドやアイテムの魅力が、また違った目線で伝わるのではと思い、第一回目のインタビューに、アーバンリサーチのレディースバイヤー成本亜弥子氏に登場して頂きます。

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Q:毎シーズン、世界各国を飛び周り、様々なブランドを見ているかと思います。常に新しいブランドが数多く登場してきている中で、どのようにこれは!と思うブランドを見つけていますか?

A:現地のコーディネーターからの生の情報や、インビテーションのご案内、雑誌を含む、あらゆるメディアから情報を吸い上げることはもちろん、街に出て、自分の足で情報を稼いだりもします。
でも最近では、世界各国のファッショントレンドが、最新で得られるので、SNSを活用した情報収集の機会も多くなってきていますね。

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Q:今までバイイングしてきた中で、最も印象に残っている事はありますか?

A:衝撃的で、今でも鮮明に覚えているのはインドです。アクセサリーの買い付けで、二度訪ねたのですが、インドは日本との交流も深く勤勉な方も多い印象で、実際、現地でのコミュニケーションは楽しいものでした。
でも一方では、路上に裸で寝ている人がいたり、炎天下の中、リアカー引いて大きな荷物を運ぶ人がいたり、ファッションという面ではないかもしれませんが、色々と考えさせられる機会でしたね。そういった面で、少なからず影響は受けていると思います。


Q:今までバイイングしてきた中で、もっとも印象に残っているアイテムはありますか?

A:バイヤーに就任して、最初に買い付けた商品はやっぱり今でも覚えています。
雑貨を仕入れたのですが、あえて今までアーバンリサーチで取り扱ってこなかったような、それでいて私らしいセレクトを意識して、可愛らしいスノーマンのキャンドルやニューヨークのお皿などをバイイングしました。
それが店頭に納品された時、凄くドキドキしていたのですが、確かな目をもった、信頼するスタッフのみんなからも評判で、褒めて頂いたのはとても嬉しかったですね。


Q:バイヤーをするにあたって、意識していることや大切にしていることはありますか。

A:当たり前のことなのですが、良い意味でミーハーであることは大切だと思っていますし、常にトレンドに対してのアンテナをはっています。
例えばですけど、街で開催しているイベントには必ず足を運ぶように意識しています。個人的にも楽しいですし、生の情報収集にもなるので一石二鳥です!

Q:買い付ける時のポイントや気を付けていることはありますか。

A:私らしいバイイングを。という面では自分をフラットな状態にした上で、素直に可愛いな、格好いいなと思うものを選ぶよう努めています。
でも最後はアーバンリサーチというブランドに合うか合わないか。
買い付けたブランドにとってもマイナスになることがないよう、私に携わってくれた全ての方が良い方向に進むように、別の視点をもって最終的に取り扱うか判断しています。

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Q:よく買い付けにいかれる場所はどちらですか?

A:ニューヨーク、パリは必ず半期に一度は訪れています。世界のファッショントレンドの発信地。バイヤーをしているからには必ずいかなくてはならない場所です。

私の場合ですが、ニューヨークは雑貨を中心にブランドを買い付けにいきます。
自社でも取り扱いのあるSAYAKA DAVIS NYは特にオススメで、個人的にお気に入りのブランドの一つです。
それとニューヨークで活躍しているデザイナーの方々はみんな本当にパワフルでエネルギッシュ。出会うたびにいつもパワーをわけ与えてくれるので、みんなに会いに行ってると言っても過言ではないかもしれません笑

パリに関しては、良い意味で変わらない街だと思いますし、それでいてファッションの本質があると感じています。いつも訪れると「帰ってきたな」と感じる一方で、「さー仕事するぞ!」と気合いを入れてくれる街でもあります。パリのトレードショーは規模が大きく見応えがあり、いつも時間が足りないくらい。何か新しいものが見つからないかなってワクワクさせてくれる場所ですね。

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Q:今まで買い付けに行った場所、よく買い付けに行く場所、色んな場所があると思いますが、その中でも好きな都市やオススメのスポットなど教えて頂けますか?

A:一つはやはり、ファッションの街パリですね。特にマレ地区のあたりが凄い好きです。
サントノーレという日本でいう表参道のようなところも人気なんですが、マレ地区は落ち着いた雰囲気で、ランチやディナーにオススメの美味しいお店がたくさんあります!
また、ポップアップショップ等がよく開催される地域で、行くたびに新しいショップができていて常に刺激を与えてくれる場所です。それとラ ボンマルシェにも必ずうかがうように努めています。お客様のことを考えてレイアウトされ、陳列もシンプルで見やすく、常に面白いイベントが開催されています。
それがとても感度が高いので、自社の店舗作りの際にもすごく役立ちますし、勉強になるお店です。

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もう一つは、デンマークのコペンハーゲン。
定番ではあるかも知れませんが、港のニューハウンが特に気に入ってます。

皆様もテレビでご覧になったことがあるかもしれませんが、立ち並ぶ家のカラーは北欧ならでは。
とても可愛らしく素敵で壮観でもあります。いくたびに必ず時間を見つけて街並を散策しますが、いつ来てもこの風景には感動してしまいます!

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Q:今季2016AWの注目ブランドやアイテムは何でしょうか。

A:まず一つは、デンマーク、コペンハーゲン発のBY MALENE BIRGER(バイ マレーネ ビルガー)ですね。

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現代の女性のリアリティを追求したコレクションが魅力なのですが、デザイナーのクリスティーナ氏のこだわりは、世界中を飛び回って、インスピレーションを感じた事を素直に表現すること。
今季はレースのバリエーションが特に豊富で、ヨーロッパの伝統的なレースを立体的にあしらったコレクションが特徴です。

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さらに今季は、毎シーズン人気のバッグシリーズからリリースされたニューコレクションにも注目です。
本革仕様のラグジュアリー感を備えつつ、使いやすい機能的なディテールが落とし込まれ、今季のトレンドカラーであるブラウンやブルーを中心としたカラフルな新作コレクションが並びます。

内ポケットが着脱可能で、女性には欠かせないミラー付きと女性のわがままに応えたデザインもオススメポイント。
定番のアラビックフラワーデザインのバッグと合わせて、同ブランドを象徴するアイテムと今後なっていくと思います。是非ご覧下さい!

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2つ目は、昨シーズンも大人気だったELIN(エリン)。
クラシックなユニフォームスタイルをボディコンシャスな女性らしいシルエットで表現されたコレクションが、毎回好評のブランドです。

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今季も素材にこだわったアイテムがたくさんありますが、特にエリンが得意とするセットアップスタイルやシャギーのキャミシリーズ、そして昨季、爆発的人気だったオフショルダーシリーズが秋冬仕様となって展開予定なので、楽しみにしていてくださいね!

3つ目は、ドメスティックブランドのニットが得意なTAN(タン)ですかね。

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2015年に創設されたのですが、ヴィンテージをベースに再構築されたデザインで瞬く間に人気となった同ブランドのアイテムは、今季のスタイルに是非取り入れたいですね。
特にニットONニットのコーデや、レイヤードに欠かせないビスチェは個人的にもオススメですので是非チェックしてみてください!

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Q:色々とご質問に応えて頂いてありがとうございました。それでは最後に成本バイヤー自身が今後力をいれて行きたいことを教えて頂けますか?

A:大前提として、すべてのアーバンリサーチのお店に注力していくのですが、あえて一つここで挙げるとすれば、表参道店と新しくオープンした東急プラザ銀座店ですね。

アーバンリサーチの中でもセレクトショップの原点回帰をテーマに、お客様に寄るのではなく、トレンドに寄るのでもなく、あくまで私たちが「身につけたい、着たい、可愛い、格好いい」といった感覚で世界中から買い付けたブランドを結集させたショップです。
実験的に見えるかも知れませんが、これが本来のセレクトショップだと思いますし、改めてバイヤーとしての質が問われているショップでもあると思います。

とても責任重大だし、怖いなと思う時もあります。
でも一方で見方を変えれば、バイヤーをしてきた経験や培ったセンスを、惜しみなく全面に出せるってことでもあるので、どうせやるなら思い切ってやっちゃおう!と今では振り切って楽しんでいます!笑

今、皆様に喜んで頂けるようなイベントや企画を色々と計画中ですので、是非楽しみにてしていてくださいね!

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成本亜弥子

松坂世代の神戸出身。
2001年アーバンリサーチ神戸店に入社し、
2007年に東京へ転勤。
そして2008年に現職のバイヤーに就任した。

Ayako Narumoto