Coleman × URBAN RESEARCH

Farm Trip with 青果ミコト屋

アウトドアブランドColemanにURBAN RESEARCHが別注を依頼したアウトドアグッズ。このミリタリーから着想を得たコヨーテカラーのプロダクトとともに、旅する八百屋「青果ミコト屋」がアウトドアトリップへ。目的地は千葉県山武市の自然栽培による農作物を育てるEast Farm。旬の野菜を味わいながら、プロダクトのインプレッションを語ってくれた。

にんじん収穫

全国どこのアウトドアフィールドを訪れても、必ずと言っていいほどに〈Coleman〉のアウトドアグッズを見かける。そんなアウトドアブランドのスタンダード的な存在である〈Coleman〉から8アイテムを「URBAN RESEARCH」がセレクトし、エクスクルーシブカラーにアレンジを施した。ミリタリー由来のコヨーテカラーは、ベージュとブラウンの中間にあたる絶妙な色合い。8つのアイテムがセットアップされた風景にはヴィンテージライクな雰囲気が漂っているが、それぞれの機能は現代のアウトドアライフに適している。

設営・撤収の負担を軽減する「クイックアップIGシェード」は、風に強く床からの浸水も抑えてくれる。タイプが異なる3つのチェアにもそれぞれの役割がある。ハンモックに包み込まれるような座り心地でリラックスできる「ヒーリングチェア」は2020年に登場した新たなアイテム。収納性と持ち運びやすさを重視したいならば「コンパクトフォールディングチェア」がオススメだ。左右のアームにカップホルダーを搭載したリゾートチェアは、その名のとおり、自然を味わう贅沢な時間を演出してくれる。

クーラーボックスも用途に合わせた2種類をラインナップ。デイキャンプには定番の「エクスカーションクーラー」を。ポケット付きの「デイリークーラー」はアウトドアだけでなく、買い物にも便利だ。携帯の充電もできるUSBポート付き「クアッドマルチパネルランタン」は、取り外しできる4つの発光パネルをマルチに使える。車のエクステリアに貼るなどすれば、夜のアウトドアライフが一層快適に。これらすべてのギアを「アウトドアワゴン」に載せて、太陽と自然がよく似合う季節を楽しもう。

にんじんが“葉付き”にんじんである理由

青果ミコト屋は高校の同級生だった鈴木鉄平さんと山代徹さんが立ち上げた八百屋。横浜を拠点に、無農薬・無肥料による自然栽培に特化した野菜や果物を取り扱っている。八百屋といっても店舗を設けず、現在は「森、道、市場」やURBSも参加したYES GOOD MARKETなどのイベント出店、自社のオンラインショップをメインに置きながら、イベントでは酵素ドリンクや名物のパッタイの販売も行っている。

ミコト屋を物語る上でのキーワードは「旅」だ。どんな農家が、どういった畑で、どんな想いをもって、どうやって農作物を育てているのか。日本中の産地を車で旅して回り、自分たちの五感で一つひとつの食材の味だけでなく背景も確かめた上でセレクトしている。そんなミコト屋の代名詞でもある「Farm Trip」の一環として、新スタッフのSHIORIさんを引き連れて千葉県山武市のEast Farmを訪ねた。

青果ミコト屋の2人。左が鈴木鉄平さん、右が山代徹さん。

青果ミコト屋の2人。左が鈴木鉄平さん、右が山代徹さん。

East Farm代表・不破孝太さん。

East Farm代表・不破孝太さん。

East Farmを運営する農家、不破孝太さんはミコト屋とは旧知の仲。鉄平さんによると、山代さんと千葉で農業研修を積んでいた時代にお世話になった先輩にあたる。

「お金がなかったぼくらに対して、不破さんと奥さんはご飯を食べさせてくれたり、家に泊まらせてくれた恩人。当時の不破さんは農家ではなく八百屋のスタッフだったけど、全国の農家に産地担当として会いに行っていたんですよ。そのうちに自分でも育てたいと思うようになって、農家に転身したんです。ぼくと山代がミコト屋を始めて、その1年後くらいに不破さんが農家になったのかな。不破さんの農家としての歩みと、ぼくらの八百屋としての歩みを、お互いに見続けてきた家族ぐるみの同志でもあって」

農作業の風景

不破さんが育てている野菜はさまざま。East Farmを訪れた6月は、ちょうど葉付きにんじんとじゃがいもの収穫時期にあたる。山代さんはEast Farmの魅力を次のように語ってくれた。

「不破さんは付き合いが古いからいろいろなことを言いやすい間柄だけど、柔軟に要望に応えてくれる。たとえば、『こういう野菜をつくれますか?』とリクエストすればチャレンジしてくれるし、時代に合ったやり方を共有し合える。その穏やかで柔らかい、でも芯のある感じが野菜にも表れていると思いますね。これからの季節はマクワウリ、オクラ、モロヘイヤ、とうもろこし、カブ、いろいろな葉物も出てきますよ」

この日は、最近ミコト屋に加わったSHIORIさんも参加してくれた。

この日は、最近ミコト屋に加わったSHIORIさんも参加してくれた。

皮も食べられて、土にも栄養が豊富だから、引っこ抜いたそのままを食べられる。

皮も食べられて、土にも栄養が豊富だから、引っこ抜いたそのままを食べられる。

にんじんを“葉付き”と紹介したことには理由がある。街のスーパーや八百屋で見かけるにんじんのほとんどには葉っぱが付いていない。それは葉っぱの分だけ売り場のスペースを取ってしまうから。つまり、流通の都合で葉っぱは出荷前に刈り取られてしまうのだ。

「にんじんって、本来は葉付きなんです。だから、ぼくらはなるべく収穫したままの葉付きの状態で販売するようにしていて。葉っぱも生きようとするから根から栄養を奪ってしまうんですね。葉っぱは取ったほうが日持ちもするんだけど、実はにんじんの根よりもβカロチン以外の栄養が豊富なんです。かき揚げにしたら最高だし、ふりかけにアレンジしても抜群なんですよ」(鉄平さん)

テクノロジーを否定しては農業も未来に進めない

にんじん収穫

ミコト屋がFarm Tripに繰り出すとき、人数が多いと15人くらいのチームになることもあるという。旅のメンバーは気心の知れた仲間たち。その土地の食材の味を確かめるために料理人、さらには旅の記録係としてカメラマンやサウンドクリエイターも引き連れて、後日その様子を映像作品として発表している。

「Farm Tripでは、テントを張って野営することが多いです。農家さんにいただいた採れたての野菜を旅の中で料理することで、八百屋として食材の魅力を伝えるためのヒントを得ています」(山代さん)

旅する八百屋であるミコト屋にとって、アウトドアグッズは必要不可欠。全国のアウトドアフィールドで過ごしてきた彼らにとって、URBAN RESEARCHとColemanによるコヨーテシリーズはどのように映ったのだろうか。

「まず、コヨーテカラーが単純に好きな色合いですね。個人的にはLEDランタンの進化に驚きました。ライトパネルを一枚一枚外して持家歩けるのはすごく便利。クラシックですこし不便な感じの道具も好きだけど、アウトドグッズも農作物の栽培方法と同じというか。今ではドローンやGPSを駆使して、効率よく自然栽培している農家さんもいるんですよ。昔の自分はアナログと自然回帰にこだわっていて、農業にテクノロジーは要らないと思っていました。でも、今は知恵や伝統を生かしつつ、テクノロジーを生かすことが大切だと感じていて。同じような考えを、このアウトドアグッズからも感じますね」(鉄平さん)

URBAN RESEARCH×Colemanのアウトドアグッズ は野営が基本スタイルになっているミコト屋のFarm Tripでも活躍するものばかり。アウトドアワゴンには食材を保管するためのクーラーボックスをはじめ、組み立て式のテーブル、種類豊富なキッチンツールなども一度に載せることができる。ヴィンテージライクな雰囲気を演出する深いベージュは、ミコト屋のキャラクターによく似合っている。

「さりげなく主張する色がかっこよくて、それでいて実用性も高い。旅で使わない手はないですね」(山代さん)

野菜の評価軸はもっとあっていい

East Farmで収穫したばかりの野菜とミコト屋が全国から仕入れた旬の野菜を持って、不破さんの自宅の庭へ。この場所は以前にミコト屋が主宰する食のイベント、「Dish on Delish」の会場でもある。普段は料理家やバリスタが料理を振る舞うが、今回の料理はミコト屋が自ら担当してくれた。

「出始めのズッキーニは水分が多くて皮も柔らかい。縦切りにして皮目から焼き付けるのがポイントです。野菜をスライスしたリボンサラダも皮が硬くない今の時期ならではの食べ方。野菜って、切り方によって味わいがまったく変わるんですよ」(山代さん)

コヨーテカラーのクーラーボックスの中には、キンキンに冷えたにんじんジュースをスタンバイ。この「不揃いの人参ジュース」はミコト屋のオリジナルプロダクト。使われているにんじんはEast Farmのにんじんだ。

「葉っぱが硬くなってしまったにんじんは葉っぱを切って、にんじんジュースに使います。ただ普通にジュースをつくって売るのであれば、ミコト屋がやる意味はなくて。市場に行かずに農家さんと直接コミュニケーションをとっているぼくらだからこそできることがある。それが、このにんじんジュースなんです」(鉄平さん)

「市場に出荷されないB品やC品といった規格の問題で、日の目を見ない野菜がたくさんある。『不揃い』と付けた理由はそこにあって。フードロスが解決されるための気持ちいい商品づくりはぼくらが意識していることのひとつです。にんじんジュースの他には苺を使ったドレッシングを開発しています。新型コロナウイルスの影響で、飲食店に苺を提供できなくなった苺農家がいて、ぼくらがそれを買い取ってドレッシングに加工する。自分たちから何かをつくろうと思わなくても、素材ありきで何をつくるかを考えていけるんですよ」(山代さん)

BBQの風景

ミコト屋では今後、産地やつくり手、環境、季節が異なるジュースをつくっていくという。目指すのはワインのテロワールのように、シーズンごとの微妙な変化を楽しんでもらえる風土づくりだ。

「同じパッケージだけど、『今年の春のにんじんジュースは美味かった』『おれは2年前の秋が好きだ』と楽しめるように、野菜の評価軸はもっとあっていいはずだから」(鉄平さん)

URBAN RESEARCHとColemanによるアウトドアグッズは、コヨーテカラーに変更することで、アウトドアライフをより良くするためにつくられた。ミコト屋は全国の産地を巡る旅を通じて、ただ農作物を仕入れて売るだけじゃなく、その生産背景やつくり手の人柄も伝えることで、野菜の新たな可能性を切り拓いてきた。URBAN RESEARCHとColeman、ミコト屋の生業はまったく異なるものだけど、共通しているのは“モアベター”な生活をつくるということだ。コヨーテカラーのアウトドアグッズとともに、より良いアウトドアライフを。